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ラグビー 2011/4

第9回イーストリーグ優勝

 written by 伊藤 大輔 投稿日時:2011/04/18(月) 13:34

 心揺さぶられる試合だった。4/17(日)守山東中学校にて瀬戸南山中学校とのイーストリーグ決勝戦が行なわれた。創部以来のライバル関係の2校。見事なまでにスタイルが対照的である。展開の南山、タテの名古屋。北陵との準決勝を終え、やるべきことははっきりしていた。弱点克服やコンビネーションの確認より、自らのこだわりに磨きをかけること。河原でのattack&deffenceは学年・ポジション入り乱れた肉弾戦した。天候が悪い日も激しくぶつかり合った。皆、体のどこかを痛めていた。
 試合はいきなり2トライを先制される厳しい展開。攻め込んでのミスorタッチ→相手ボール→大きく外へ展開→振り切られトライ。このまま点差を広げられるかと諦めがよぎってしまった。「激しいコンタクト練習はひかえておけばよかったか?」「無難なディフェンスを教えておけばよかったか?」と。しかし少しずつ変化が現われる。ゲインラインを切れなかったセンター陣が2人にマークされながらもディフェンスラインに食い込み出す。FWのセカンド攻撃も倒れずに進む距離が伸び、サポートプレイヤーも立ってボールに働きかけ続けた。前半の最後は両チームの意地のぶつかり合い。とりきれず南山に軍配が上がった、勝機が見えた気がした。
 ハーフタイムの指示はディフェンス時のボールの追い方とアタックは一発でとろうとせずシンプルに攻め続けることの2点。後半開始早々、またもや先制される(この南山の攻撃は見事だった)。再び諦めがよぎってしまった。怒涛の攻撃を続けるも後一歩が及ばず時間が過ぎた。しかし誰も諦めていなかった。ベンチから交代した選手、出番待ちの選手から必死の声が飛ぶ。途中出場した選手全員が率先して走り、ボールを追いかけた。引っ張られるように疲れているはずの選手も前へとプレッシャーをかけた。ディフェンスがはまりだす。相手のミスを誘う。ボールが地面に触れずに空中で手から手へとつながりだす。逆転のトライもディフェンスから生まれ、押さえたのはタックルで悩むウィングだった。しかもタッチ際ではなく、しつこくボールへ近づき働きかけた末の中央へのトライだった。
 本当に熱く、激しい試合だった。大きな怪我をしてしまった選手も痛みに耐えながら試合の展開を最後まで案じてくれた。2度も諦めがよぎってしまった自分を恥ずかしく思うのと同時にそれを選手たちがプレーで覆してくれたことで嬉しさと誇らしさがこみ上げた。練習試合を終えたばかりの高1、2諸君、OBのO君、新中1の2人、たくさんの保護者の皆様、そしてもちろ好敵手南中、あらゆることが積み重なり全てがチームを後押ししてくれたおかげの結果だと思う。本当にありがとう。
 スタッフの責務は彼らの成長を止めないこと。次をめざそう。

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